2017-02-22 第193回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第3号
それから、長期的に見た場合は、ビジョン二〇三〇という格好で脱石油戦略を図っているわけですけれども、その背景は何があるのかというと、二つのオイルピーク論があるのではないかなと考えております。一つは、需要サイドでやっぱり温暖化に対応ということになりますと、緩やかな脱石油戦略ということで、世界経済全体が石油文明からの離脱みたいな方向、方向性としてはそちらの方向に向かう、需要がピークを迎えると。
それから、長期的に見た場合は、ビジョン二〇三〇という格好で脱石油戦略を図っているわけですけれども、その背景は何があるのかというと、二つのオイルピーク論があるのではないかなと考えております。一つは、需要サイドでやっぱり温暖化に対応ということになりますと、緩やかな脱石油戦略ということで、世界経済全体が石油文明からの離脱みたいな方向、方向性としてはそちらの方向に向かう、需要がピークを迎えると。
その関係があって、実は二〇〇八年ぐらいには、ゴールドマン・サックスさんを始めとした投資銀行というのは、実際にオイルピーク論ということで、原油の生産量は減退の一途をたどって原油価格は天文学的に高騰するという、そういった資源枯渇論、オイルピーク論というのが喧伝されて、二〇〇八年の七月の十一日にWTI原油価格が一バレル百四十七ドル二十七セントという過去最高値を記録しているわけです。
あともう一つ、柴田先生からもお話がありましたけど、オイルピーク論というのは最近二つの議論がされています。つまり、一つは供給の面でピークが来るのではないか、それからもう一つ、新しい議論としては需要の面でピークが来るのではないか。
ですから、オイルピーク論というのがありますね。私どもは、量の問題としてはとらえていません。質の悪いオイルはまだあるわけです。ですから、質の問題だ。イージーオイルがピークを迎えるわけで、質の悪いオイルはまだ残っている。
こうしたオイルピークにつきましての分析でございますけれども、そもそも世界の究極可採石油埋蔵量がどの程度と見通すか、あるいは各油田ごとに石油生産がどういうスピードで減っていくかというようなこと、それから石油価格の動向でございますとか、非在来型と言われますオイルサンド等の見通し、様々な仮定の下に分析をいたしておりまして、世界の中でもこのオイルピーク論が妥当なものであるかどうか、あるいは妥当として、そもそも